1ヶ月前のこと
その日学校の期末試験の最終日だった
前日明け方まで勉強し、さすがに疲れて寝入ったのは4時回ってたろうか。
私はひとつの夢を叶えるため今は鍼灸学校にの夜間に通っている
夏休み開けに期末試験というのは学校でもはじめての試みだったらしい
この夏も異様に暑かったが私の部屋は冷房入れても30度越える部屋。下手したら45度軽く越える。かといって節電の昨今夜中は冷房はタイマーで消して寝床に入っている。
夜中遅かったのもあって朝起きたら勉強しようなどと思っていた。
あんなことにならなければ…..
11時回ってたろうか。
パチパチする音で目が覚める。焦げ臭い匂い….
身体を起こして視線を音へ向ける。カーテンの隙間から入る光りは青い。その間からオレンジ色の炎が浮かび上がっているのを気が付くのに時間はいらなかった。
皆の帰る家を守りたい….一心で簡易消火剤で火を消しにかかる、一旦落ち着くも下からあがる炎、人間の力なんて無力だ。水をかける、嘲笑うかのように立ち上がる炎。
近くに転がっていたPHSで119番…掛からない。階段を駈け降り消火器をさがす。
固定電話からの119番。通じない。
手詰まって行くなか、他の力を借りるしかないと感じる中、外に出る準備をして火元を確認しに戻る。
まるで映画の1シーンかのように真っ黒な煙の壁が立ちはだかる。漏れた煙をちょっと吸い込んだだけなのに息が詰まってむせかえり暫く息を吸うことすら出来ない。悶えながら玄関に向かう。
表に出て助けを呼ぶ。平日の昼間答える人影なんてまずない。
二度目の「誰か119番、消防車呼んでくれ」、そんな叫びに、呼応するかのように近所で工事に来ていた人の姿が目に飛び込んできた。私の血相に流石に状況を察してくれたのか携帯ので緊急通報、住所を伝え、燃える我が家を横目に後はただただ立ち尽くしてた。
こういう時の時間の流れは遅い…長く感じられ、再度PHS で119。今向かっている。遠く離れた所からサイレンの音は近付いてくるが、家の前は意外と細い、大きな車は入りづらい。離れた十字路に一台の車両。祈る思いだった。目の前で起きていることが夢であって欲しかった。
バチンバチン、音が怖かった、何もかもが焼けてしまった。
翌日、現場検証、誠意をもって知り得ることを伝えたつもり。幾度となく同じ内容を伝え、ショートした電源コードが見付かった以外は原因は不明なままである。私に過失はないと言うことで検証の幕は閉じた。
悔しかったのは一生懸命守ろうとした気持ちを裏切るかのような、犯人扱いな言葉を言われていること、実の兄にだ。
焼け残って出てきたのは得度式で頂いた焼け焦げた袈裟と僅な鍼灸道具、そして何よりこの身体。多分、今後の道筋を物語っているかのように今は目の前に集中しろ、と云われているかのようだ。最終日の試験は赤点、追試は通らないで有名な教科であり、結果をまたずに膨大なレポートを予測している日々だ。
学校からは早々に教科書を準備して頂き、周りの方の好意で足らない授業で使う鍼灸道具を集めていただいて、何とか学校には通える状態だ。
彼女に貰った財布は焼けてしまったが、思いや心はしっかりこころに焼きついているし、色んな意味でダンシャリになったのかもしれない。
そして何より、まずは
生きて帰りました
ただいま
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mixi日記より移植