当初残っていた小学校低学年の記憶の2番目である
小学校で覚える掛け算の九九を必死で覚えた記憶である。小学校2年生であったはずであり、当時、今のリビングテーブルに座って、紙を広げて繰り返し唱えて覚える勉強法で、数日?かなり短期間だったように思うが「・・・・さんにがろく、さざんがきゅー、さんしじゅうに・・・しちしちしじゅうく、しちわごじゅうろく、しちくろくじゅうさん・・・」、苦手だったのか3の段と7の段を繰り返しやっていた時の記憶が残っていたりする。時には姉だったかが手伝ってくれた記憶が残っているが定かではない(ここが重要なのかはわからないので)。
学校では授業中で特定の段だったか全段だったか指されてあたった人が発表する形式でだったと思う。指名されたとき、ドキドキしながら鳥肌が立ちふわふわ身もそぞろでひたすら間違えないように頭の中真っ白になりながら、4の段だったか発表したような記憶がある。無事終えたものの、ここで記憶は途切れている。
そして無事発表を終えたものの、結局とっても物足りなさが強く残ったと印象でやりきった感の全くない中途半端な記憶である。
《認知》「私の番だ」「うまくできるかな」「まわりの視線が怖い・注目されている(事がわかる)」「まちがえないようにしないと」
《気分・感情》不安、心配、緊張、勇気、頭の中真っ白。
《身体反応》ドキドキ、ゾクゾク、ゾワゾワ、ワー!(勇気と恐怖)、心拍上昇。
《行動》人がいっぱいいる。恥ずかしさで真っ赤になり、恥ずかしさを回避するかのように無心に集中して、極度な緊張状態で声を震わせながら振り絞った。
人によってはこれがしっかりとした成功体験になって残っているようなこともあるかもしれないが 、あれだけ緊張したのに終えた後の開放感も記憶なく、「とっても物足りなさが強く残ったと印象でやりきった感の全くない」ことからこの事柄が私には「できて当たり前」として残っているのかもしれない。またこの日も毎日いつものごとく父のための酒宴に家庭騒乱となり、家族や誰かに話を聞いてもらえる環境になく、誰にも褒めてもらえなかったのだろうと思う。