共同所有になっていた土地は、すでに母の一存でどうにかなる状態ではなく、兄の反対により、更地にしても母屋を立て直すことすらできない、負の資産となる。更地になると税金もたいへんかかるわけだが、あわよくば全部せしめようとしたのが元々の兄の画策だったようだ。
複雑な状況になっていた土地の権利は結果的に弁護士さんに頼み、解決への道へ一歩踏み出すことになる。
・兄に一部の土地を買わせることで複数人の共同所有となり、連帯保証から回避
・兄夫婦の口座に110万ずつ何年かにわたり返済し済みである
・弁護士が立ち係争中であるにも関わらず足繁く兄嫁に会いに行きご様子ご機嫌伺い
そこで「なぜこうなったのか?」から始まり旗竿地にして私道を設けることで分割し、出入りのしづらい、「まぁ、残った2人に分割できない形」にしてそこをとる羽目となったわけだ。
こうして 母 vs 兄+義姉 の構図は 兄+義姉 vs 母 vs 姉+私 という形に置き換わる。間には弁護士を介して提案し、弁護士同士の話し合いとなって係争していくことになる。
さすが母である、ただ自分が満足すればいいから、その旗竿地を更に分割することなんぞ考えていない。「あとは好きにしたら?」というわけだ。
考えてみれば、いつもこうであった。さも、私に与えられた選択肢は私が選んだかのように見せ結局は母のわがままを押し付けられる。全ては八方美人のわがままを押し通す母ご自身のための旗と竿・・・つまりは担がされる「駒」だったわけである。
しばらく我慢し、傷は深く遅かったかもしれないが、やっと姓も捨てて私は家を出ることにした。