【AC・トラウマからの開放を目指して】命を頂く「雄鶏」

【AC・トラウマからの開放を目指して】命を頂く「鯉こく」

この記憶と対となっているのが、鶏の屠殺だったりする。毎年恒例なのかはわからないけれどもボーイスカウトに入っていると誰でもが経験する行事かもしれない。他の人にとっては、「命を頂く」とはどういうことかということを学ばされる良い機会であって、今日こうして頂ける工程を体験することになる。これ自体は普通に覚えていた記憶なのだが、「鯉こく」と繋がっていた記憶だったので、あえてこちらに載せることにする。

キャンプに何羽か鶏がやってくる。じゃんけんだかしてオス・メスを班ごとに引き取っていく。私のいた班はじゃんけんでハズレて雄鶏だったのを覚えている。手順は決まっていて、足に罠かけて逆さまに吊り上げ暫くすると頭に血が上って気絶するのを待って、ナタで首を落とす。首を落とすのは班長がやっていた。中途半端に切れ薄皮一枚残ってしまった鶏は、ブラブラな首を血しぶきを散らしながら暴れて引きずりまわる。絶命まで時間がかかるのだがその哀れな鶏を皆んなで押さえて、確か、ブラブラになった首もちゃんと落としてあげたと記憶している。血抜きのの為にまた逆さ吊りにする。地面に広がらないように逆さ吊りの真下に穴掘って血抜きする。私は青くなりながらまだ生暖かい鶏の体から絞った記憶もある。

「今さっきまで生きてたんだよな」
「今しがたまでからかってたんだよな」
「あなたの命いただきますね」

そう教わりそう思いそう考えさせられた。

ボイルして毛をむしり皮をはぎ内臓をくり抜き肉に分け一部は骨付きだったりのまま調理していった。

美味しくいただいた。

そんな一連の出来事であった。


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